ベトナム生活でのルールとは?旅行者も知っておくべきポイント

ベトナムはフランスに統治されていた過去があり、周辺のアジアの国々とは異なる習慣やルールが形成されています。日本と同じように過ごしていると、注意されたり思わぬトラブルを招いたりする可能性があるため、現地を訪れる前に確認しておくのがおすすめです。

今回は、「生活編」「旅行編」「テト編」の3つに分けて、ベトナムにおけるルールを解説します。

ベトナムのルール【生活編】

普段通り生活するだけでも、ベトナムと日本ではルールに違いがあります。ここでは、ベトナムで生活する際に気をつけるべきルールを解説します。

車両は右側通行

ベトナムの交通ルールでは、車両は右側通行となっています。日本とは反対の道路を走る必要があるため、自家用車を運転する際は注意が必要です。

また、ベトナムには「赤信号でも右折はOK」というルールがあります。横断歩道を渡っている際に車両が右折してくる可能性があるため、歩行時は気をつけましょう。

バスはすべて優先席

ベトナムでは儒教の考えが浸透しており、お年寄りや年長者を大切に扱う傾向があります。そのため、バスには特別シルバーシートが設けられていないものの、お年寄りを見つけたらすぐに席を譲るのがルールです。

また、現地のベトナム人は、お年寄りに限らず年上を見かけたら席を譲るケースが多く、日本では経験のない方でも譲られる可能性があります。その際はお礼を伝えて座らせてもらうのがマナーです。

ベトナムではバスとバイクが主な交通手段として普及しているため、上記のルールを覚えておくと安心です。

食事の会計は誘った側が負担

ベトナムで外食をする場合、会計は食事に誘った側が負担するのが基本です。ベトナム人は宴会や大勢での食事を好むため、誘ったのは1人にもかかわらず、いつの間にか人が増えているケースもあります。

また、ベトナムはヨーロッパの影響を受けており、レディファースが浸透している国でもあります。ベトナム人の女性と食事をする際は、男性が支払う心づもりでいたほうが無難です。

麺をすすって食べるのはNG

ベトナムの国民食といえばフォーですが、ベトナムでは麺類をすすって食べるのは好まれません。現地の方がフォーを食べる際も、スプーンの上にフォーを乗せて口まで運びます。すすって食べても特別罰則などはありませんが、周囲から不快な目を向けられる可能性があるため、控えたほうが良いでしょう。

ベトナムのルール【観光編】

ベトナムは、飛行機で日本から5〜6時間の距離にあり、観光客にも人気の国です。そこで次は、ベトナム観光で注意するべきルールを解説します。

警察や軍の関係者にカメラを向けない

街中にいる警察官や軍の関係者にカメラを向けるのはNGです。ただの観光客であっても、別の目的があるのではと疑われ、厳しく注意される可能性があります。

また、軍事や政府関係の施設は、基本的に撮影が禁止されています。見た目で判断できない場合は、撮影前に現地の方に尋ねると良いでしょう。

寺院や教会ではフラッシュを使用しない

寺院や教会はベトナム旅行の定番スポットです。どの施設も基本的に撮影は許可されていますが、カメラのフラッシュは使用しないようにしましょう。施設内には敬虔な教徒の方がいるケースも多く、撮影時のフラッシュが邪魔になってしまうためです。また、ミサや読経の時間と重なった場合は、撮影そのものを控えるよう注意されることもあります。

ベトナムのルール【テト編】

テトとは、ベトナムにおける旧正月のことです。ベトナムでは中国の春節と同様、新年の始まりを旧暦でお祝いします。ここでは、ベトナムのテトにおける注意点を解説します。

元日に親族以外の家を訪問しない

ベトナムでは、テトの期間は家族でゆっくりと過ごすのが基本です。学校や仕事で離れて暮らす家族も、テトの期間中は実家に帰省するケースがほとんどです。

また、ベトナムでは最初の訪問客が家の1年の運勢を左右するという考えがあるため、招かれた場合以外は元日に親族以外の家を訪ねるのは控えたほうが良いでしょう。親しい友人や先生、会社の上司などへのあいさつは、元日以降に行います。

買い物を済ませておく

テトの期間中は、飲食店からスーパーまで多くのお店が閉まってしまうため、買い物は正月前に済ませておきましょう。日本のように、24時間営業のコンビニがどこにでもあるわけではありません。

掃除をしない

ベトナムでは、日本と同じく年末に大掃除を行います。そして、正月の3が日は掃除をしません。こちらはテト期間中のほこりや汚れには、財産の神が隠れているという考えからくるもので、日本にも同様の風習があります。ゴミの回収も来ないため注意しましょう。

まとめ

ベトナムは、日本とは異なり社会主義国家であり、文化や生活などさまざまなシーンでルールに違いがあります。「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、ベトナムで暮らす場合や旅行をする際は、現地で求められるルールに適応しましょう。

参考

https://vietcam-oh.com/blog/basic/detail/000212.html

https://www2.jhc.jp/contents/column/vietnam/manners.php

https://vietnam.travel/jp/things-to-do/vietnamese-etiquette-travellers

https://tabicoffret.com/article/74595/index.html

https://www.arukikata.co.jp/country/VN/info/flight.html

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/330052_4281187_misc.pdf

https://life.viet-jo.com/howto/life/31

https://vietcam-oh.com/blog/basic/detail/000576.html

https://bit.ly/3AKc2VJ