ベトナム国内に持ち込み禁止の物品などについて解説

観光旅行などで日本からベトナムを訪れるときは、所持品について注意が不可欠です。安易に何でも持参すると、現地に到着後あるいは空港で没収されるかもしれません。そんな事態を避けるには、ベトナム国内および飛行機の機内に持ち込めない物品を把握しておくと安心でしょう。そこで今回は、はじめにベトナムへ持ち込めない物をご紹介。あわせて、飛行機への持ち込みが制限・禁止されている物品について解説します。

1.  ベトナム国内に持ち込めない物品など

日本からベトナム国内に持ち込めない物品は、花火などです。また、お金やアルコール類は多少の制限を受けます。

2.    国内に持ち込み禁止の物品

ベトナム国内への持ち込みが禁止されている物品は、花火や骨董品です。さらに不健全と思われる内容が含まれる品々も、禁止対象に含まれます。

花火は、国や自治体が開催するイベントでなければ法的に使用禁止です。同国各地でビーチリゾートは多く知られますが、日本と異なり浜辺で花火を楽しむと法律違反になります。なお当該品は、飛行機内へも持ち込めません。

骨董品は、日本からの持ち込みだけでなく国内からの持ち出しも禁止です。具体的な定義は明確に示されていませんが、出入国時にお土産として持参すると没収されるリスクがあります。

現在のベトナムでは、不健全と思われる内容が含まれる物品類も国内への持ち込みが禁止です。判断基準は日本と異なり、出国前に購入した週刊誌や写真集が入国時に没収対象となる可能性は否定できません。

その他、麻薬や銃火器はベトナム国内だけでなく飛行機の機内へも持ち込みが禁じられています。

3.    持ち込み制限のある物品

ベトナムで国内への持ち込み制限を設けている物品は、外貨や各種のアルコール類です。

外貨の持ち込み自体は問題ありませんが、一定額を超えると入国時の申告が必要になります。事前の申告を忘れたまま出国時に同額以上の金銭を持っていると、所持金は没収されます。

アルコール類も、一定量を持ち込むときは税関での申告が不可欠です。申告の基準はアルコール度数で分けられ、22度未満は2l以上、それ以上なら1.5l以上と設定されています。

またタバコは400本以上になると申告が必要などの規定があるため、詳細は出国前に確認しておくとよいでしょう。

4.  機内に持ち込み制限のある物品

日本から飛行機でベトナムなどを訪れる際、機内への持ち込みに制限のある物品は液体類です。飲み物に限らず、液状なら全般的に制限対象となります。

5.    液体類の制限事項

液体類を機内に持ち込む場合の制限事項は、「ボトル100ml以下」と「容器の口がキャップなどで閉められ、透明で中身が見える」の2つです。

いずれの事項も守っている場合は、機内への持ち込みが認められます。ただ違反していると搭乗前の手荷物検査で没収される可能性があり、十分に注意する必要があります。

とくに気をつけたいのは、容器のサイズです。実際の内容量が100mlより少なくても大きなボトルなどに入っていると、没収の確率は高まります。

6.    よく判断に迷う物品

飛行機に搭乗するとき、よく液体類に含まれるか判断に迷う物品はシャンプーや洗顔料です。

先述の通り液状であれば、シャンプーをはじめジェル・ワックス・オイル・クリームなどまで液体類と見なされます。すべて制限対象であり、上記の規定事項を守らないと機内には持ち込めません。

飛行機に搭乗中も洗顔料を手元に置きたいときなどは、あらかじめ100mlと明記され開閉できる容器に移しておくとよいでしょう。

7.  機内に持ち込み禁止の物品

飛行機でベトナムなどへ向かう場合、機内に持ち込み禁止となっている物品は安全な運航を妨げるリスクの高いものです。通常、没収後は廃棄となり手元に戻ってきません。

8.    禁止物の内訳

機内に持ち込み禁止の物品は、大きく分けるとガス・可燃性物質・火薬類・毒物・腐食性液体・危険物の6つです。

まずガスには、ガスボンベ・スプレー缶や引火性を伴うものが含まれます。可燃性物質は、炭・マッチ・オイルなどです。火薬類としては、花火・クラッカー・弾薬が挙げられます。

毒物は毒性のある物品を意味し、たとえば殺虫剤や農薬類です。腐食性液体には、液体バッテリー・水銀・リチウムイオンがあります。最後の危険物に含まれる物品は、ハサミなどの刃物類・麻薬・銃火器などです。

以上の物品は、搭乗者が手元に置きたいと思っても原則として機内に持ち込めません。

9.    積み荷でも国外持ち出しは困難

機内持ち込みが禁止の物品は、積み荷として空港で預けても国外に持ち出すことは困難と見られています。

搭乗前に受託手荷物の受付窓口で預けた場合も、何か問題があれば開封を求められる可能性があります。機内に持ち込まないとしても、中身によっては飛行機への積載そのものが難しいと判断されるかもしれません。

とくに危険物は、段ボールに入れて厳重に梱包していても事前チェックは避けられないでしょう。しっかりガムテープなどで閉じている荷物も、すべて開けることになると考えられます。

そのため、これらの面倒を省くなら機内持ち込み禁止の物品は最初から持参しないほうが賢明といわれています。

10.                   バッテリーの例外措置

機内持ち込みが原則禁止の物品のうち、バッテリーは例外的です。所定の条件を満たすと、搭乗中も手元に置いておけます。

一般的にバッテリーの機内持ち込みが認められる条件は、すでに本体に装着されている場合です。ただしバッテリーの容量は、160Whまでと制限が設けられています。

またリチウムイオン電池については、2016年初頭に国際民間航空機関が海外輸送を禁止しました。さらに予備バッテリーなどは航空会社によって対応が一律でなく、事前確認が不可欠と考えられます。

11.                まとめ

日本からベトナムに行くとき花火や骨董品は国内に持ち込み禁止であり、お金やアルコール類は制限を受けます。液体類は飛行機の機内持ち込みに制限があり、危険物は原則的に持ち込めません。いずれも違反すると入国時や手荷物検査で没収となるため、十分に注意することが求められます。

 

参考サイト:

https://vietcam-oh.com/blog/basic/detail/000220.html

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