ベトナムの暮らしの様子｜日本人が移住したら暮らしやすい？

世界には数多くの国があり、地域により人々の暮らしの様子もさまざまです。近年では、日本から海外へ移住を考える人も多く、移住先としてベトナムが選ばれることもあります。東南アジアに位置するベトナムでは、人々はどのような暮らしを続けているのでしょうか。ここでは、ベトナムの暮らしの様子や、移住先としての魅力をご紹介します。

ベトナムの現地で使われる言語は？

ベトナムの公用語は「ベトナム語」ですが、地域により発音が異なります。ベトナムは多くの民族が暮らしている国です。地域は大きく北部・中部・南部に分けられ、それぞれ発音だけでなく、気候や文化などにも違いが見られます。ベトナムで暮らすなら、これらの地域で共通して使われるベトナム語は身につけておくのが望ましいでしょう。

なお、都市部など一部の地域や一部の若年層に対しては、英語が通じる可能性があります。ただし、日本人とベトナム人がそれぞれ英語を話すと、発音の特徴の違いからお互いに聞き取りにくいと感じやすいようです。また、日本人観光客が多い一部の地域では、日本語が通じるケースもあります。

ベトナム人はどんな性格の人が多い？

外国への移住を考えるときは、現地で暮らす人たちの人柄も気になる部分です。ベトナム人は、一般的に日本人と馴染みやすいといわれます。地域にもよりますが、暖かい気候のエリアには大らかな人も多く、男女ともに家族を大切にする価値観を持っています。仕事よりも家庭を優先させる考え方が受け入れられやすいので、家族のために仕事を休むことも珍しくありません。また、日本企業の知名度の高さや、マンガ・アニメ文化への関心の高まりから、日本に好意的な印象を持っている方もいます。

ベトナムの食事事情は？

ベトナム料理の主食は、日本と同様にお米です。ただし、現地のお米は日本とは品種が異なり、粒が細長くサラサラとした食感が特徴の「インディカ米」が主に食べられています。人気の麺料理であるフォー（米麺）や、生春巻きに使われるライスペーパーも、米粉から作られた食べ物です。お米のほかに食事の中心となるのは主に野菜などで、食生活はヘルシーな傾向にあります。繁華街には多彩なベトナム料理が揃う屋台が並び、リーズナブルな価格で食事を楽しめます。

ベトナムで暮らすならどのエリアに住む？

ベトナムに移住する人からよく選ばれるのは、都市部の「ホーチミン」や、首都の「ハノイ」などのエリアです。

ホーチミンはベトナム経済の中心地と呼ばれるほど発展したエリアで、利便性の高さから日本人にも人気があります。オフィスビルや商業施設などの近代的な建物が立ち並び、近くには観光スポットも豊富です。海外旅行先に限らず、移住先としても十分な魅力があります。通勤しやすく娯楽も充実している分、物件の家賃は高い傾向にあります。

一方のハノイは、古き良き街並みが残り、ベトナムの政治・文化の中心地として知られる首都です。開発が進む新都市には家族で住む人たちもよく見られます。ホーチミンと同様に物件の家賃は高い傾向にあるものの、現地で暮らす日本人向けの病院や店舗が見つかりやすいので、ファミリーにも住みよい地域といえるでしょう。

ベトナムの都市部にはスーパーやコンビニなどもあり、品揃えの良い店舗で日用品や食品などを購入できます。ローカルなレストランやカフェのほかに、チェーン店や日本料理店まで利用可能です。日々のお買い物から休日のショッピングまで、移住した外国人にとっても快適に暮らしやすい環境が整っています。

ベトナムの暮らしにバイクは必須？

ベトナムといえば、無数のバイクが道路を埋め尽くす光景が有名です。現地ではバイクが主な交通手段として利用されています。その背景として、電車やバスなどの公共交通機関の整備が進んでいない状況が挙げられます。また、自動車は高額であるため、所有しない人も少なくありません。こうした事情から、多くの人が日常生活ではバイクを使って移動しているのです。

ベトナムでの居住エリアによっては、バイクが生活必需品となることも考えられます。その際は、バイクを入手するだけでなく、現地でバイクを運転するための「A1免許」や「A2免許」も必要です。A1免許は日本の普通二輪免許、A2免許は日本の大型二輪に相当します。

現地で免許を取得するほかに、日本で取得した二輪免許・大型二輪免許を書き換える方法や、普通自動車免許の書き換えと実技試験により免許を取得する方法もあります。