ベトナムと日本の生活の違い8選|快適に過ごすためのポイント

経済発展が進む国として、日本からの移住者も多いベトナム。現地には日本人もいるものの、文化や生活習慣が大きく異なるため、事前に確認しておくのがおすすめです。今回は、ベトナムと日本の生活における違いを8つご紹介します。

都市部では英語が多く使用されている

ベトナムの公用語はベトナム語です。そのため、ベトナムで円滑に生活するには、ベトナム語の習得が求められます。特に地方ほどその傾向が強いのが特徴です。

そして近年、ベトナムの経済的な発展にともない、都市部を中心に普及しているのが英語です。街中の看板に英語が使われていたり、学歴社会化が進んだことで英語塾に子供を通わせる家庭が増えたりしています。

日本語が通じるシーンもありますが、ベトナムでの生活を考えている場合は、ベトナム語や英語も使いこなせるほうが良いでしょう。

公共交通機関はバスを中心に利用する

日本では、電車やバスなど幅広い公共交通機関が発達しており、どれも高いクオリティで利用することが可能です。しかしベトナムの場合、市内にあまり電車が走っておらず、線路の老朽化も進んでいます。短距離の移動にはほとんど利用せず、中・長距離の移動でのみ利用される傾向にあります。

そのため、ベトナムでの普段の移動には、自家用車やバイク・バスを利用する方が多いのが特徴です。ベトナムで暮らす場合は、バスの乗り方を事前に確認しておきましょう。

定期的に停電が発生する

日本で停電といえば、台風や地震などの災害と結びついているイメージが強いですが、ベトナムでは定期的に停電が発生します。電力の供給量が需要に見合っていないのが原因で、大規模停電を防ぐために計画停電が実施されています。ベトナムにおける日常的な光景のため、慣れる必要があるでしょう。

起業文化が根付いている

日本の就職シーンでは、高校や大学を卒業した後、企業に就職する形が一般的です。これは日本の社会で「安定」が求められるからであり、近年は起業の意識も高まっていますが、依然として公務員や一般企業も人気があります。

一方ベトナムでは、若者を中心に起業文化が根付いているのが特徴です。高校や大学を卒業した後、そのまま会社を興すケースもあれば、企業に勤めながら副業を行っている方も増えています。海外からの参入企業も多いため、さまざまなビジネスチャンスがあります。

交通ルールを守る意識がそれほど高くない

日本は交通ルールに厳しく、遵守する方が多い国民性が特徴の国です。時々トラブルは発生するものの、渋滞時にも譲り合いながら移動しています。

しかし、ベトナムでは交通ルールに関する意識が日本より希薄であり、場所によっては無法地帯の印象を受けるケースがあります。ベトナムで過ごす場合に交通トラブルを起こさないためには、日本とのルールを違いしておくことが大切です。一部を以下でご紹介します。

  • 道路が右側通行
  • 赤信号でも右折可能
  • 車とバイクが走行可能な車線が決められている
  • 歩行者ではなく大型車優先
  • クラクションを頻繁に鳴らす
トイレットペーパーをトイレに流すことができない

日本のトイレでは、トイレットペーパーを使用した後はトイレに流すのが通常です。シングルやダブル、手触りなどバリエーションも多く、人によって好みもあります。

一方ベトナムでは、トイレの水圧が弱く排水管も細いため、トイレットペーパーを流せない場所が多いのが特徴です。トイレ内にはゴミ箱が設置されています。トイレットペーパーは使用後、ゴミ箱に捨てましょう。

儒教の考えが浸透している

ベトナムは多民族国家のため、多様な宗教観が根付いています。中でも生活に浸透しているのが儒教の教えです。冠婚葬祭などにともなう儀式は、儒教にゆかりのある形で行われるケースが多いようです。

また、儒教の教えのひとつに「年長者を敬う」というものがあります。ベトナムでも浸透している精神であり、子供のころからお年寄りを大切にするように教えられます。市内を走るバスを見ると、特別シルバーシートなどは設けられていないものの、若者は自分より年長者を見かけるとすぐに席を譲ってくれます。

外国人であっても、お年寄りを前に座ったままでいると白い目を向けられる可能性があるため、現地で生活する場合は敬老精神を忘れないようにしましょう。

食事の会計は誘った方が支払う

ベトナム生活では、外食時の会計について「誘った方が支払う」のが基本です。日本の場合、友人同士であれば割り勘、先輩・後輩の関係であれば先輩が支払うなどさまざまなケースがありますが、ベトナムでは「誰が誘ったのか」が重要視されます。

後から人数が増えた場合でも基本的に誘った人が支払うことになるため、現地の友人を食事に誘う場合はお金を多めに用意しておいたほうが良いかもしれません。

まとめ

今回は、ベトナムと日本の生活における違いをご紹介しました。ベトナムで生活する場合、日本とは異なる習慣や文化、ルールなどに驚くことも多いでしょう。無用なトラブルを防ぐためにも、移住や旅行で現地を訪れる前に確認しておくと安心です。

参考

https://www.vietnamnavi.com/special/80002233

https://kyujin.careerlink.asia/vietnam/%E5%B0%B1%E8%81%B7%E6%83%85%E5%A0%B1/vietnam-life

https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/yoshihiromiura/2022/01/trafficjam.php

https://www.jtb.co.jp/kaigai_guide/report/VN/2014/07/vietnam-religion.html#:~:text=%E3%83%99%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%A4%9A%E3%81%8F%E3%81%AE%E4%BA%BA,%E3%81%9D%E3%81%AE%E6%AC%A1%E3%81%AB%E3%82%AB%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E6%95%99%E5%BE%92&text=%E3%82%AD%E3%83%B3%E6%97%8F%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%80%85%E3%81%AE,%E3%81%AE%E3%81%8C%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%9A%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82