将来性のある投資対象を探しているならば、ベトナムのETFを検討してみてはいかがでしょうか。自動的に分散投資となるETFであれば、安全に運用できます。この記事では、ETFの概要やベトナムのETFの魅力について解説します。
ETFとは
ETFとは「Exchange Traded Fund」の略であり、日本語では「上場投資信託」と訳されます。投資信託の一種であり、株式と同じように売買可能です。
一般的な投資信託との違いは、証券取引所に上場していること。このことから、値動きを確認したうえで売買ができます。
また、株価指数に連動しており、1つ購入するだけで分散投資ができる点も大きな特徴です。投資に関する知識が浅い場合も、簡単にリスク軽減ができます。
売買手数料や信託報酬が安い点も特徴です。売買手数料は利用する証券会社によって異なりますが、一般的に0.1～0.5%で設定されています。信託報酬はETFを保有している期間に発生する手数料であり、通常は投資信託よりも安く設定されています。
こうしたメリットから、多くの投資家に注目されているETF。近年は、国外の株式に投資できるETFも一般的になっています。経済発展を続けている国のETFは特におすすめです。日本のETFと合わせて購入することで、さらに安全な投資を実現できます。
急速な経済発展によりベトナムのETFは期待大
上記のとおり、経済成長を遂げている国のETFは投資家に注目されています。ベトナムのETFに期待している投資家も少なくありません。
ベトナムというと、まだまだ発展途上なイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、実際には東南アジアのなかでも目覚ましいGDP成長率を保っており、世界的に注目される経済大国になりつつあります。
また、人口が増加している点も大きな強みです。2019年の時点で人口は約9,646万人に到達しました。東南アジアでは3番目に人口が多い国となっています。2030年には、1億人を超える見込みです。特に15～64歳の労働年齢人口の増加が目立っています。
この人口増加が続けば、消費が増えさらにGDPが成長していくでしょう。このように、今後もベトナムが経済発展を遂げる状況は整っているのです。
ベトナムのETF「VNM」
「VNM」とは、「VanEck Vectors Vietnam ETF」の略であり、主にベトナムの企業に投資できるETFのこと。「マーケット・べクトル・ベトナム・インデックス」という指標に調整した企業を対象としています。「ヴァン・エック・グローバル」というアメリカの運用会社から提供されているETFです。
VNMを購入すると、ベトナムで成長している約40の銘柄に分散投資できます。
以下は代表的な銘柄です。
- マサン・グループ
- ベトナム・デイリー・プロダクツ
- ビングループ
- ビン不動産
- ノー・バー・ランド・インベストメント
- ホアファットグループ
- ベトナム外商銀行
- エクラ・テキスタイル
- フォン・タイ・エンタープライズ
- マニー
- ベトコムバンク
- サイゴン証券
- バオベトグループ
いずれも、ベトナムで50%以上の収益を上げています。ただし、投資対象国にはベトナム以外の企業も含まれます。約70%がベトナムの企業であり、そのほかは日本、韓国、台湾の企業です。
投資対象のセクタとして最も多いのは不動産であり、約3割を占めます。生活必需品、一般消費財、金融、情報技術といったセクタが次いで多くなっています。
VNMは、SBI証券や楽天証券などにほんの主要証券会社で購入できます。
まとめ
ベトナムは、今後も世界の注目を集め続けるマーケットになると予想されます。
新型コロナウイルスの影響により、各国のGDPが軒並みマイナスになるなか、ベトナムの経済は成長を続けました。実際に、ハノイやホーチミンなどの首都圏には、オフィスビルやマンションの建設が相次いでいます。また、IT人材の育成に注力していることから、世界のシステム開発においては重大な役割を担う見込みです。
ETFはリスクを分散できることから、堅実な投資を行いたい人におすすめです。ETFに興味が湧いてきた人は、経済発展目覚ましいベトナムのETFの購入を検討してみてください。
参考
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/24264?page=4
https://tabiryman.com/vnm-vietnam-etf/
https://nextfunds.jp/semi/article1-1.html
http://www.ebisurvival.com/vietnam/
https://yoshi-kabu.com/vnm-etf/