ベトナムへの移住方法

ベトナムへの移住方法|ビザの種類や移住のメリット・デメリット

ベトナムは社会主義国家であり、日本とは異なる文化やルールを持つ国です。しかし、親日家国家であり、日本語が通じるお店も多いため、移住を検討している日本人も少なくありません。

本記事ではベトナムに移住する方法や必要なビザの種類、移住のメリット・デメリットを解説します。

ベトナムに移住する方法

ベトナムへ移住するには、長期滞在が可能なビザの取得が必要です。ここでは、移住の目的に応じて必要なビザの種類を解説します。

それぞれのビザにはシングル(SINGLE)ビザとマルチ(MULTIPLE)ビザがあり、申請時に選択できます。シングルビザは有効期限内に1度だけベトナムに入国できるもので、マルチビザは何度でも入国が可能です。手数料は高くなるものの、移住後も日本に帰国する予定がある場合はマルチビザを選ぶのが良いでしょう。

現地の企業に勤める場合

ベトナムに移住して現地で働き、給与をもらうケースでは、就労ビザを使用するのが一般的です。就労ビザを取得した上でベトナムへ入国し、勤務開始の1カ月前までに労働許可証(ワークパーミット)の申請を行いましょう。労働許可証は、外国人が3カ月以上ベトナムで働く場合に必要な証明書です。

以前は商用ビザでベトナムへ入国し、国内で就労ビザに切り替えることもできましたが、現行の制度ではビザの切り替えは行えません。また、1年以上の滞在には、一時在留許可証(テンポラリーレジデンスカード)の取得も求められます。

就労ビザなどを取得した方の配偶者や子供は、帯同ビザの取得が可能です。有効期限は12カ月のため、1年に1回更新する必要があります。

現地で事業を行う場合

ベトナムに会社を設立する場合は、投資家ビザを利用できます。出資金額に応じて滞在可能期間が決まっており、最長10年です。行政書士事務所などで申請を代行してもらうこともできます。

短期間の移住の場合

留学など短期間ベトナムに移住する場合は、留学ビザや学生ビザを申請します。最長2年間の滞在が可能なビザで、留学先の学校や機関、自分が通っている大学などを通じて手続きを行います。

ただし、2年の滞在申請をした場合でも6カ月など短期滞在のみが許可されるケースもあり、その場合は期限を迎える前に現地で更新手続きを行いましょう。

ベトナムに移住するメリット

ベトナムは、海外移住を検討する日本人から人気の国です。2019年10月時点で23,000人を超える日本人がベトナムで暮らしています。ここでは、ベトナムに移住するメリットをご紹介します。

【出典】「ベトナム社会主義共和国(Socialist Republic of Viet Nam)

基礎データ」(外務省)

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html

親日家の方が多い

日本とベトナムは政治や経済、文化など幅広い分野で交流しており、現地には親日家のベトナム人が多いのが特徴です。日本人の観光客も多いため、日本語で対応してもらえるお店やサービスなどもあります。英語やベトナム語が得意ではない方でも、都市部であれば大きなストレスなく生活できるでしょう。ただし、長期滞在を見据える場合は、英語やベトナム語の習得が望ましいです。

日本と比べて物価が安い

ベトナムは日本と比べて物価が安く、少ない生活費で暮らしていけるのもメリットです。ホーチミンやハノイなどの都市部でも安心して生活できるでしょう。

ただし、ベトナムも経済発展にともない物価が高騰しており、特に輸入品は関税の影響で日本より高いケースもあります。

日本との往来がしやすい

ベトナムは、飛行機で日本から5〜6時間の距離にあり、往来がしやすいのも魅力です。時差も2時間と比較的少ないため、頻繁に行き来しても問題なく生活できます。

また、周辺にはタイやシンガポール、マレーシアなど魅力的な国が多く、旅行を楽しみたい方にもおすすめです。

ベトナムに移住するデメリット

ベトナム移住には多くのメリットがあるものの、注意点も存在します。次は、ベトナムに移住するデメリットをご紹介します。

長期滞在できるビザが少ない

ベトナムは、周辺の東南アジア諸国と比べて長期滞在に利用できるビザが少ない傾向にあります。例えば、年金受給者向けのリタイアメントビザなどがなく、「定年退職後に晩年をベトナムで過ごす」といったことは難しいのが現状です。現地で暮らすには就労や結婚が必要になるため、ハードルが高いと感じる方もいます。

衛生環境が良くない

日本と比べてベトナムは、衛生環境にも不安があります。道端にゴミが捨てられていたり、生活用水が道路に流されていたりします。また、浄水技術が日本ほど発達しておらず、水道水を直接飲むことはできません。

英語が通じない場面が多い

ベトナムの公用語はベトナム語です。そのため、都市部を出ると英語が通じない地域も多く、移住後にベトナム語を学ぶ必要があります。英語圏で生活したいと考えている場合は気をつけましょう。

まとめ

ベトナムは、親日家の方が多く日本人に優しい国です。衛生面や言語などの課題はあるものの、長期滞在可能なビザさえ取得できれば、楽しく暮らすことができるでしょう。

参考

https://jp.pokke.in/blog/8995/

https://leveragescareer.com/ja/vn/contents/article/3342/

https://ja.sekaiproperty.com/article/2596/vietnam-immigration-guide

https://does-inter.com/column/hoshi-article4/

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/vietnam/data.html

https://bit.ly/3cMqX9L

https://www.yappango.com/keywordpage/vietnam_visa.html

https://www.tk-sr.jp/business/asia_employment/vietnam/index1_01.html