ベトナムの住みやすさ|気になる治安やインフラ、食事事情を紹介

忙しい日々から離れ、物価が安くて温暖な気候の東南アジアに移住したいと考える日本人が増えてきています。セカンドライフを過ごすためだったり、発展途上国での投資・起業のためだったり、移住の目的はさまざまです。なかでも経済成長真っただ中で近代化が進むベトナムは、観光やビジネスの面でも世界中から注目を集めています。今回は、ベトナムに移住を考えた場合に気になる、ベトナムの住みやすさについて、インフラや食事面、治安などの視点からご紹介します。

ベトナムのインフラ事情

ベトナムは、まだインフラ整備ができていない部分が多々あります。たとえば水道水は飲めず、大都市でもたびたび停電が起こることがあります。また、道路に排水や生ごみを捨てられたり、大気汚染が心配されたり、衛生面は外国人にとって懸念事項といえるでしょう。

ベトナムの公共交通機関といえばバスでしたが、2021年に国内初となる地下鉄が首都ハノイに開通しました。人口集中による道路渋滞の解消と、住宅地を郊外へ分散させることを目的としていますが、国民の主な移動手段は車かバイクになります。

しかし、近年はアプリで車を手配してタクシーのように利用できる「Grab(グラブ)」が一気に発展しました。Grabの普及により、バイクがない方でも交通手段に困らなくなってきています。

ベトナムの気候について

東南アジアに属するベトナムの気候は、1年を通して日本よりも温暖です。寒さが苦手な人や、老後を温かい場所で過ごしたいと考えている人にとって、魅力的な気候といえるでしょう。ただし、ベトナムは南北に細長い形をしており、北と南ではまったく異なる気候になるため注意が必要です。

首都ハノイを中心とするベトナム北部は、亜熱帯気候で1年を通して湿度が高く、夏は厳しい暑さにみまわれます。日本のように四季がありますが、冬は最低でも10℃前後にしかならないため過ごしやすいでしょう。

一方、ホーチミンを中心とするベトナム南部は、熱帯モンスーン気候です。平均気温が25~30℃のため、年間を通して夏服だけで過ごせます。乾季と雨季に分かれ、雨季になると短時間で一気に大量の雨が降ります。

ベトナムの食事事情

海外移住するにあたって、食事が合うかどうかは非常に重要な要素という方は多いでしょう。ベトナムはレストランが充実しており、ベトナム料理以外にも洋食や日本食、世界各国の料理が楽しめます。ベトナム料理は、香辛料が少なめで野菜をたっぷり使用した料理も多いため、日本人の舌にもなじみやすいでしょう。

日本のレストランも数多くチェーン展開しており、日本食が恋しくなっても困ることはありません。寿司屋や居酒屋、定食屋、うどん屋など、バラエティーも豊富です。また、屋台料理などもたくさんあり、現地のローカルメニューが低価格で楽しめます。

ベトナムの言語について

ベトナムの公用語ベトナム語は、世界でも屈指の習得困難言語といわれています。大都市や観光地などでは英語が通じることはあっても、ベトナム語しか通じないベトナム人は少なくありません。ベトナム人とコミュニケーションをしっかりとるためには、ベトナム語の習得は不可欠といえるでしょう。

また、ベトナムへの移住を考えるなら、現地の人と親睦を深め、受け入れてもらうためにも言葉は非常に大切です。言語の習得に意欲的でない場合、ベトナム移住は難しいかもしれません。

 

ベトナムの治安について

ベトナムは、全域を通してそれほど治安が悪くないとされています。ベトナム人は勤勉で真面目な人柄の方が多く、困っている人を積極的に助けるなどの親切心も持ち合わせています。また、ベトナムは世界でもトップクラスの親日国としても有名です。若者を中心に日本に興味・関心を持っている人も多く、日本人だというと笑顔で歓迎されることも少なくありません。

スリやひったくりなどの犯罪は日常的に起きていますが、テロなどの大型凶悪犯罪や暴力・発砲事件などに巻き込まれる可能性は低いです。ベトナムでは銃の使用は禁止されており、ドラッグの持ち込みや使用は厳しく罰せられています。

しかし、バイクや車で移動する人が多く、交通マナーが守られないことも多いため、交通事故が起きやすい傾向にあるようです。初めてベトナムを訪れる人は、まずバイクの数の多さに圧倒されるでしょう。信号無視や反対車線の逆走、複数人で1台のバイクに乗るなどは日常茶飯事です。交通ルールがしっかりした日本人にとって、カルチャーショックを受けたりストレスになったりする可能性もあります。

まとめ

ベトナムへの移住を考えたときに、気になるベトナムの住みやすさについてご紹介しました。物価が安く、日本人にもなじみやすい温暖な気候と食事が楽しめるベトナムは、魅力あふれる国といえるでしょう。ベトナムは、インフラが未整備であったり衛生面に不安があったり、まだまだ発展途上にあるといえます。しかし今後は、経済成長に合わせてインフラも徐々に整っていくと予想されています。そうなれば、ベトナムはますます住みやすい国になるでしょう。セカンドライフを過ごす場所や発展途上国での起業場所をお探しの方は、ぜひベトナムへの移住を検討してみてください。

 

参考

https://poste-vn.com/lifetips/hochiminh-restaurants-475

https://vietcam-oh.com/matome/archives/724

https://www.toretora.com/entry/2019/02/25/204030#%E3%81%94%E9%A3%AF%E3%81%AF%E3%81%8A%E3%81%84%E3%81%97%E3%81%8F%E5%AE%89%E3%81%84

https://sekaisanpo.com/vietnam-living/#toc1

https://tieng-viet.jp/transfer/

https://toyokeizai.net/articles/-/584542

https://www.travel.co.jp/guide/howto/296/