ベトナムのネット環境は?通信速度や公共Wi-Fiについて解説

日本からベトナムのような新興国への移住や進出をするうえで、気になる点のひとつがインターネット環境ではないでしょうか。現在は取引先、家族や友人と連絡をとりあうことも、インターネットなしでは成り立ちません。「海外ではインターネットが低速なのではないか?」など、不安もあるかと思います。ここでは、ベトナムのインターネット環境について紹介します。

ベトナムではインターネットの通信速度はどれくらい?

ベトナムの通信速度の最大値は日本に比べると低速で、夜間などの混雑時には回線速度が低下します。ベトナム国内での通信においては比較的安定はしていますが、ベトナムでは海底ケーブルの故障やトラブルが度々起こるため、日本やその他海外へのアクセスが著しく遅くなる場合があります。しかし、海底ケーブルやプロバイダの一時的なトラブル時以外は、YouTubeなどの動画視聴や、SNSなども問題なく閲覧可能なため、普段は体感上ストレスを感じないかもしれません。日本と比較すると不安定というだけで、東南アジアの新興国の中では通信速度においてベトナムは上位に位置し、下位国からみても2~3倍の差があります。2017年7月にベトナムホーチミンにおいて大規模なロックダウンが行われた際も現地で働く方々はリモートワークを実施できていたため、実用上は問題ないといえるでしょう。

ベトナムの公共Wi-Fi事情

ベトナムはここ数年でスマホ利用率が急激に伸びている関係もあり、日本以上にWi-Fi環境が整っているといっても過言ではありません。ベトナム人にとっては飲食店やホテルなどにおいて、無料で利用できるWi-Fiがあることが当たり前。自宅でネット利用できない人はカフェでWi-Fiを利用し、インターネットに接続するのが日常のようです。

また、商業施設やスーパーでもテナントがWi-Fiを引いているので、外出時の通信には困らないでしょう。無料で接続できるWi-Fiはいわゆる公衆無線LANに該当するため、業務などで利用するにはセキュリティ上注意をする必要はありますが、ベトナム国内でどこにいてもWi-Fi環境があるというのは、大きなメリットではないでしょうか。

ベトナムのインターネット通信料金は高い?契約方法は?

ベトナムのインターネットの大きな特徴として、世界で比較した際の通信コストの安さがあります。固定インターネットだけではなく、モバイル通信も同様です。

ベトナムには光ファイバーとADSL があり、『FPT Telecom』『Viettel Telecom』『VNPT』といった大手プロバイダが3社存在します。サービスアパートメントやコンドミニアムなど、場所によって契約や支払いの形態が異なります。また、各社様々な料金プランがあり変更も多く、最新の資料を集めたうえで比較検討が必要です。前述した海底ケーブルのトラブルが多いため、窓口が24時間対応可能かどうかも、大きなポイントとなるでしょう。

サービスアパートメントではオーナーがWi-Fiを設置しており、入居後にパスワードを入力することですぐにインターネットを利用できます。インターネット料金は家賃に含まれており、別途料金を追加することで通信速度をアップグレードできるところもあります。ベトナムでは別契約で日本のケーブルテレビの視聴も可能ですが、通信速度が遅いと視聴ができない場合もあるため、自分に適した速度の契約が必要です。入居前の内覧時にWi-Fi接続を試すことも可能なので、事前に速度を把握しておくのがベターです。

コンドミニアムの場合は、自分でインターネット通信事業者と契約が必要です。1年分の料金を一括で支払うことで、1年間+αの期間で利用可能となり、月額は1500~2500円程度が相場です。自分で手続きを行う場合には、ビザや滞在許可証を持参しプロバイダの営業所で契約をします。

また、法人での契約の場合は、会社の事業ライセンスのほか、代表者のサインと社判が木記載された申込書が必要となり、支払い方法は銀行振込が基本です。専用線を引いている会社も存在するので、ご自身のニーズに合わせてプロバイダに確認するとよいでしょう。

まとめ

本記事ではベトナムのインターネット環境について紹介しました。

東南アジア新興国の中でも、インターネットにおいて非常にコストパフォーマンスに優れた国です。ブロードバンド化が戦略的に進められており、ベトナム国内における加入者や普及率も上昇しており、海底ケーブルのトラブルはあれども、これからさらに技術や環境も向上、発展していくでしょう。インターネット環境におけるセキュリティ面に関しても、ネットワークの安全を侵害する行為の防止やデータやネットワーク防護などを目的としたサイバーセキュリティ法が2019年1月より施行されており、ビジネス面においても安心、安全になっているといえます。

 

ビジネスでの海外進出、移住に、コストパフォーマンス、発展性、将来性などが詰まっているベトナムもぜひご検討ください。

参考

https://vietcam-oh.com/blog/basic/detail/000192.html

 

https://vn-bizmatch.com/report-1/

 

https://n-asset-vietnam.vn/column/p14514/

 

https://www.soumu.go.jp/g-ict/country/vietnam/detail.html

 

https://iconicjob.jp/blog/vietnam/internet