ベトナムの不動産事情!不動産の種類や人気エリアなどをご紹介

海外赴任あるいは移住のためベトナムに長期滞在するなら、現地の不動産事情は気になるところでしょう。どんな不動産が住まいに選ばれるか、また人気エリアについて知っておけば参考になると考えられます。そこで今回は、ベトナムで住まいに選ばれる不動産の種類とともに人気エリアの魅力などをご紹介します。

住まいに選ばれる不動産

ベトナムで住まいに選ばれている不動産は、大まかに分けるとアパート、コンドミニアム、一軒家、ホテルの4タイプです。

アパート

アパートメントタイプの住まいは、最近のベトナムで主流になっています。とくに、「サービスアパート」は人気です。

サービスアパートは、家賃に光熱費やプール・ジムの利用料が含まれるタイプを指します。個人や法人が運営管理し、物件のスタイルは3階建てくらいの小規模なものからホテルタイプまで広範囲に及びます。

具体的なサービス内容は物件ごとに異なりますが、掃除や洗濯を頼めるケースが一般的です。またプライベート空間に入ってほしくない場合、これらのサービスは断っても問題ありません。

コンドミニアム

コンドミニアムも、アパートとともに近年のベトナムでは主流を占める住まいです。

このタイプは一般的に分譲スタイルの大型集合住宅を指し、物件によってはホテルも含まれます。建物はアパートより規模が大きい傾向にあり、日本なら高層マンションに近いイメージです。

通常、それぞれの部屋は個人が不動産の投資会社から購入します。部屋ごとにオーナが異なるため、たいてい掃除や洗濯のサービスは提供されません。また、各部屋のデザインが違うところも特徴的です。

一軒家

一軒家は、アパートと同じく基本的に入居者が個人オーナーから借りるスタイルです。

日本からの滞在者は、このタイプを選ぶケースが多いといわれます。ただ掃除や洗濯を頼めるサービスはなく、自分で済ませるか個人的に人手を募る必要があります。

また、先の2タイプに比べると物件数そのものは少なめです。とはいえ自由度の高さは大きな魅力であり、工夫次第ではオリジナリティあふれる生活空間を楽しめるかもしれません。

ホテル

ホテルも、海外からの訪問者がベトナムに長期滞在するとき居住先に選ばれる物件のひとつです。

長期契約の場合も、宿泊施設は短期契約と同じく1ルームや1ベッドルームから戸建てスタイルのヴィラタイプまで選べます。もともと長期利用は想定されていないため、たいてい室内にキッチンや洗濯機は備えられていません。

それでもホテルならではの落ち着きのある空間は、大きな魅力です。プールやジムは他の物件に見られないほどクオリティが高く、必要なら掃除や洗濯込みのサービスを頼めます。

最近の人気エリアなど

最近、ベトナムで国内外から多くの人気を集めるエリアは第3の都市とも呼ばれるダナンです。

ダナンの魅力

ダナンは首都ハノイの南方759㎞に位置し、ベトナムの主要な港湾都市のひとつに数えられています。

かつては小さな漁村でしたが、近年は国内が著しく経済成長するなか近代都市に発展しました。ビーチリゾートとして広く知られるとともに交通インフラが整備され、世界各地から多くの人々が観光目的で訪れています。

また長期滞在者にとっては、街の住みやすさも魅力的です。物価はビール1缶が50円など比較的に安く、ほとんどの施設に15分以内で足を運べるコンパクトな街並みにも特徴があります。

地元の人々は温かく市街の清潔感や治安のよさも高く評価され、日本人には暮らしやすい地域と見られています。

不動産の特徴

ダナンの不動産は、敷地面積52~56㎡程度が基本です。価格相場は、1500万円前後といわれています。

ここ数年、当エリアの開発事業はインフラ整備やリゾート開発を中心に進められてきました。その影響もあり住まい関係の新規プロジェクトは少なく、現在は中古物件が注目を集めています。

これまで、日本人の購入者は40~50代が中心でした。主な用途は、海外の別荘あるいは投資目的です。最近は移住目的で購入する20~30代が増え、人気物件を分割払いで所有するケースも知られます。

なおベトナムでは2015年7月から住宅法と不動産事業法が施行され、外国人による住宅購入などが認められています。

ダナンの人気物件

ダナンでは、とくに「ビーチエリア」「リゾートエリア」「市街地エリア」の物件が人気です。

ビーチエリアはダナンで南シナ海に注ぐハン川の西側に位置し、なかでもミーケビーチは多くの外国人が住んでいます。リゾートエリアは、ミーケビーチの南側から世界遺産の町ホイアンの間のビーチリゾート沿いに広がります。

市街地エリアは、ハン川沿いにある商業地域です。広い道路が伸び、周辺には小規模な店舗から高層コンドミニアム・大型ショッピングセンター・レストランなどまで並びます。

いずれもハノイやホーチミンに比べると物件価格はリーズナブルであり、日本人からも注目されています。

まとめ

ベトナムの不動産を見ると、アパートやコンドミニアムが長期滞在者の住まいに選ばれるタイプです。最近は、とくに第3の都市ダナンの人気が高まっています。地元民の温かさや暮らしやすい環境が、日本人などの注目を集める主な理由です。いまも次々に開発事業が進められているため、これから新居を探すときもおすすめのエリアといえるでしょう。

 

参考サイト:

https://danang.style/tourism/358

https://ja.sekaiproperty.com/article/2733/danang-property-guide

https://arayz.com/old/columns/vietnam-business-info-202006/